2013年10月28日

測定ネットレポートNo14

測定ネットレポートNo14

依頼を受けた測定ならびに自主測定したものについて、その結果を報告します。
依頼を受けたものについて、測定ネットでは、基本的に都道府県名、品名、測定値を公開することとしています。

測定ネットは一般食品・土壌・水等の測定も承っています。
まだ測定に余力がありますので遠慮なくご相談ください。
測定についての案内はこちらから。
http://sokuteinet.sblo.jp/category/1310239-1.html

■コナラで実験
埼玉県でコナラ(広葉樹)を薪にするため、測定を依頼されました。
測定にあたっては、粉状態に削ってもらい、それを測定しています。
最初に、測定したところ、放射性セシウム合計で約130Bq/kgが検出されたため、状況を確認したところ、伐採後2カ月雨ざらしの丸太を切って、そのまま切りくずとなっていたおがくずを集めたとのことで、土や腐葉土に接した部分なども混ざっており、正確ではないことが分かりました。
そこで依頼者と相談し、ブルーシートの上で丸太を粉にしてもらい、全体と、樹皮(樹皮と赤い部分まで)、芯だけの3つのサンプルを作成していただきました。
結果は、放射性セシウム全体では約18Bq/kg、樹皮のみでは150Bq/kg、芯では不検出(測定下限値3.09Bq/kg)です。
また、今回は、水分計(水分を加熱して飛ばして測定する)を使用し、水分含有量をとりました。
そこから乾燥状態だった場合を単純計算すると、
コナラおがくず(芯)    −
コナラおがくず(樹皮)   約170Bq/kg
コナラおがくず(樹皮+芯) 約 20Bq/kg
となります。
樹皮に放射性セシウムが集中していることが今回の測定からは分かりました。
林野庁は、「調理加熱用の薪及び木炭の当面の指標値」を薪で40Bq/kg(乾重量)としています。

測定は、バックグラウンド16時間、測定時間4時間、1500ml容器につめて行っています。

         Cs計          Cs137         Cs134 ()内は測定下限値
(最初)395.9g  127.92±1.60(2.99)  84.99±1.24(1.58)  42.93±1.00(1.58)
(芯) 392.5g  ND(3.09)ND(1.45)  ND(1.63)
(樹皮)506.6g  150.88±1.72(2.39)  100.14±1.34(1.13)  50.74±1.08(1.27)
(樹皮+芯)377.9g  17.89±2.96(2.96)  12.52±0.59(1.4)  5.37±0.53(1.57)
posted by 事務局 at 20:49| 測定レポート

2013年05月22日

「放射能汚染と学校給食」出版

出版物のお知らせ
「放射能汚染と学校給食」 著者:牧下圭貴 岩波ブックレット 80ページ
630円 発行 2013年6月4日

本表紙.jpg

 生産者と消費者をつなぐ測定ネットワークとして取り組みました食品の放射線測定などを踏まえ、測定ネットの主催団体のひとつ全国学校給食を考える会が発行する学校給食ニュースの編集責任者として整理した情報などをふまえて、学校給食の現状、原発事故と放射性物質の基礎知識、食品の放射性物質測定の方法、各地の学校給食の測定の現状と今後に向けた提言をまとめました。
 福島県や長野県の栄養士さんや、測定を実際に行っている給食調理員さん、西日本でいち早く学校給食専用に測定器を導入した兵庫県宝塚市市長の中川智子市長、世田谷子ども守る会の保護者の方などのご協力を得て事例をできるだけ入れました。ぜひ、多くの方に読んでいただきたいと思います。
 お求めは、書店、ネット書店等でお願いします。
 また、厚かましいお願いですが、各団体等でご紹介いただければ幸いです。


なお、本書の第2章には、測定ネットでサンプル測定した2カ所の大豆の比較測定結果をグラフ付で掲載していますが、測定結果表の一部だけで、文字も小さくて見にくいと思います。そこで、この元の測定結果シートをダウンロードできるようにしました。
本書でグラフ(図1〜図3)掲載されているページ数(数字2文字)+図の下に書いてある使用装置名(英数字6文字英文字は小文字で)の英数字8文字をパスワードとします。
IDは、daizudataです。
参考にご利用ください。

ダウンロード用URL
http://www.inawara.com/iwanami/
posted by 事務局 at 09:56| 事務局より

測定ネットレポートNo13

依頼を受けた測定ならびに自主測定したものについて、その結果を報告します。
依頼を受けたものについて、測定ネットでは、基本的に都道府県名、品名、測定値を公開することとしています。

測定ネットは一般食品・土壌・水等の測定も承っています。
まだ測定に余力がありますので遠慮なくご相談ください。
測定についての案内はこちらから。
http://sokuteinet.sblo.jp/category/1310239-1.html

■その他、2〜4月の測定結果
特筆したレポート以外の2013年2月〜4月の測定結果一覧です。依頼分、自主測定分を含みます。
EMF211のハードウエア、ソフトウエアを更新したこともあって、後半は16時間のバックグラウンド、4時間測定でできるだけ測定下限値を下げて測定してみました。測定下限値をとても下げていることと、比較的放射性セシウムが検出されやすいと言われる品目を測定しているため、NDではない検体が比較的多くなりました。
福島県の自家用の米の測定を依頼されました。4時間測定を行ない、セシウム137のみ、わずかながら検出されていますが、繰り返し述べているとおり、測定下限値が0.43Bq/kg、測定結果も1Bq/kg未満であり、測定の信頼性の限界での検出結果です。バックグラウンドを16時間、4時間測定を2回以上行った結果です。放射性セシウムの量としては、茨城県の赤米の方が出ていますが、こちらは玄米であり、福島県のお米は精米(白米)であることには注意が必要です。また、日本酒(福島県)のものは、いわゆる銘柄酒ではなく、パックの比較的安い日本酒を測定したものです。
筍(たけのこ)については、Aは、生で剥いた状態のものを水洗いせずに測定しています。こちらはフードプロセッサーで粉砕していますので、その検体と同ロットの検体を水洗いし、本来は灰等で茹でますが、水だけで茹でて、茹でた後、水洗いをして水気を切って測定したところ、放射性セシウム合計で約12Bq/kgが約9Bq/kgと25%近く低減しました。筍Bは、検体の量が少なかったため、外皮ごと測定したものです。最後のミノムシは、大分県の無農薬ブルーベリー園で大量発生したミノムシ(蓑である枝葉付)を採取して測定依頼となったもので、検体量が少なく、測定下限値もやや高めですが不検出でした。
このような特殊な検体の場合や土壌などの場合には、ワンウエイの容器を測定ネットから送付し、そこに指定通りに詰めていただいたものを測定することにしています。ただし、たい肥化されていない動物(人間含む)の糞尿については衛生上お断りしておりますので、その点はご了承ください。

品目      産地  容量(ml) 重量(g) 時間(秒) Cs137(Bq/kg) Cs134(Bq/kg)
米(精米) 福島県 1000ml 935.8 14400 0.53±0.38(0.43) ND(0.49)
夏みかん 神奈川 1000ml 925 14400 3.40±0.49(0.46) 1.24±0.51(0.53)
大豆 茨城県 1500ml 1120 14400 1.87±0.41(0.50) 1.08±0.44(0.57)
筍A(むき身) 千葉県 1000ml 997.5 14400 7.56±0.56(0.42) 4.22±0.56(0.49)
筍A(上記水煮)千葉県 1000ml 999.4 14400 6.21±0.73(0.57) 2.88±0.73(0.66)
筍B 千葉県 900ml 471.3 14400 3.81±1.18(2.15) 2.55±1.15(2.14)
日本酒 福島県 1000ml 1000 14400 ND(0.580) ND(0.67)
小麦粉 茨城県 350ml 200 14400 9.14±1.42(2.19) 6.38±1.48(2.39)
赤米 茨城県 350ml 308.1 14400 3.70±1.31(1.42) 1.93±1.38(1.55)
稲わら 東京都 1000ml 98 14400 ND(4.38) ND(4.95)
ミノムシ 大分県 350ml 84.8 14400 ND(9.94) ND(10.62)

本測定装置は、厚生労働省等の扱いでは、簡易計測器とされており、1Bq/kg未満のような厳密な測定にはむかないとされています。厳密な測定には、ゲルマニウム半導体測定器にて行うこととされています。
実際に、測定上の誤差や分析上の誤差を考えますと、数ベクレルレベルでの測定は、ゲルマニウム半導体測定器でも厳しい条件設定が求められます。本装置での1Bq/kg前後の検出数値は、NaI(Tl)シンチレーションスペクトロメータでの限界まで測定した結果、検出だったという意味です。
posted by 事務局 at 09:53| 測定レポート